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お久しぶりの更新です。
Marbleの更新情報はまた今度。(色々更新されてますが、また後日…) 今日はこのブログを読んでいただいている方に、少しでも知っていただきたいことがあって日記を書きます。 私は宮崎県人です。 大分県と隣り合わせの市に住んでいます。 口蹄疫発生地域からは車で1時間近く離れております。 みなさん、「口蹄疫」って知っていますか? 口蹄疫とは、家畜伝染病で、偶蹄類(蹄が偶数の牛、豚、ヤギ、猪、カバなど)の伝染病です。 人はもちろんのこと、犬や猫、馬(馬は蹄がひとつ)には感染しません。 口蹄疫に感染した肉は、市場には出回りませんが、万が一、口蹄疫に感染した肉を食べても、 人体に影響はございません。 今、宮崎ではこの口蹄疫が猛威を振い、畜産業は壊滅に追い込まれようとしています。 また、畜産業に限らず、商店街やその他の業種にまで被害が及び(お客さんが来れない)大変な状態になっております。 口蹄疫に感染した家畜は、すべて殺処分されます。また、一緒に飼っている牛や豚も、同じ農場や経営者が同じだけで、口蹄疫にかかっていなくても、殺処分の対象です。 川南町では口蹄疫が出ていない農場でも、近くに口蹄疫が出ている理由で、殺処分の対象になります。 畜産農家の方は、大切な家族を失うどころか、自分の財産も失うことになり、以前の収入を得るまで、最低3年~5年はかかるといわれています。 規模によっては、もっとかもしれません。 失った家畜の保障はあっても、それは家畜代にしかすぎません。 軌道に乗るまで、(親牛になるまで)何年もかかり、その間は無収入です。 でも機械や設備の借金やえさ代はかかります。 その間、この農家の方達はどうやって生活しろというのでしょうか? 宮崎県では口蹄疫が発生した直後から地元新聞などでは大騒動、連日TOP記事でした。 でも他県では5月に入って、かなり被害が拡大してからの報道となっていたようです。 ただ、それは淡々としたもので…中には事実と少し違うようなことが報道されているものもあるようなんです。 政治的なものはこちらにあまり書きたくありませんが、中には県の対応が感染拡大となているもの もあり、宮崎県人としてはやるせない気持ちでいっぱいです。 どうして県だけの責任になるの? 県知事は必死に動いていますよ。 知事は4月から国にお願いしていた… 地元の方だってどれだけ大変か…どんなに必死だったか… 宮崎ですもの、新聞やTV、知事のブログを見ればわかります。 私は宮崎県人として、知事が心配です。なんだかやつれたような気がして… 皆様に見ていただきたい映像があります。 これは関西地方のニュース番組で取り上げられたものらしいのですが、私が見てきた動画の中で、一番心に響いたものでした。 宮崎県の人が一番言いたくても言えないことを言ってくれた、涙が出ました。 もちろん、地元の江藤拓議員は、一生懸命宮崎のために動いてくれています。 当然なことかもしれませんが、嬉しかった。宮崎県人としてこの人が地元選出でよかったと思いました。 実は、私の妹は、口蹄疫被害地域、「川南町」勤務です。 毎朝、県北から1時間ちょっとかけて通勤しています。 一緒に働く職場の方は、もちろん川南、地元の方がほとんどです。 妹は口蹄疫が発生したその日から、口蹄疫という言葉を発し始めました。 のどかな畜産の町、職員の中には農家出身の方、畜産農家の方、親戚が畜産業の方、たくさんおられます。 まだ今はここでは書くことができませんが、地元の人しか知らない、目撃情報なども聞いております。 妹の話で、これは大変だということは、痛いほどわかりました。 妹は毎朝夕、厳重な消毒ポイント(噴射機による車体全体の消毒)を通り、出勤しています。 県外に絶対出すものか!!と皆必死です。 風評被害が広がり、宮崎ナンバーのトラックを見ただけで、近寄らないようにしようとする方もいるそうですが、県外に出るトラックは、厳重な消毒を何度も何度も通過しています。 安心してください。 宮崎県人はこれ以上被害を出したくありません。 殺処分される牛さんや豚さんをこれ以上増やしたくない、涙を流す方を増やしたくありません。 前置きが長くなりました。 今日は皆様にぜひ読んでいただきたいブログがあります。 川南のムッチー牧場だよ~ん こちらは、川南町の畜産農家(酪農)の方のブログです。 私はこのブログを読んだ時、涙が出て止まりませんでした。 このブログを知ってから、毎日読んでいます。 この方のブログを読むと、命の尊さ、そして私たちの何気ない食卓が、この方達のおかげで成り立っているんだ…と感じさせられます。 ネットの掲示板などを見ていると、 「どうせ肉になるんだから、かわいそうとかわかりません」 なんて書き込みを見つけることがあります。 そうでしょうか??? 私はこんな書き込みをする方が理解できません。 動物が好きな方にはわかると思います。 いずれ出荷に出してしまうとしても、その赤ちゃんを産んだ母牛や母豚は小さいころからかわいがって。 その子達が産んだ赤ちゃん、生まれた子牛や子豚はかわいいに決まっています。 出荷に出すときだって、仕方ないけど、私だったら寂しい気持ちになると思う。 それにやっぱり懐くと思うし。毎日毎日、同じ人がお世話するんですもの、絶対懐きますよ。 家族です。わが子です。私たちが犬や猫をかわいがるのと同じだと思うんです。 それを自分の農場で、自分が見ている前で、病気で弱っていき、殺処分…つらすぎます。 この酪農家さんのブログで、5月28日にご友人のお話が書かれていますが、私は涙涙でPCが霞んでしまいました。 5月28日のブログ この記事を読んで、私たちが何気に食べているお肉が、こんなに愛情がこもっている、毎日のドラマがあるんだなって感じさせられました。 私にできることは、募金やブログに私が得た情報を書くことしかできません。 口蹄疫が終息するまで、現地には入れませんし、また近寄ったら迷惑をかけてしまいます。 この悲惨な状況を一人でも多くの方に知ってもらいたいです。 テレビでは放送されない、地元の方の悲しみを知ってもらいたいんです。 そして、スーパーなどで、「口蹄疫」の募金を見つけましたら、ささやかでもかまいませんので、募金をお願いします。 下記にも募金先がございます。 川南町のムッチー牧場 口蹄疫災害見舞金を募る会 どうぞよろしくお願いいたします。
by kazu-rikutan
| 2010-06-11 20:00
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